男の孤独

【インセル予備軍へ】“どうせモテない”と思い込むあなたが壊すべき3つの幻想

「どうせモテない」「女は最初から有利なんだ」「努力しても無駄」
そんな言葉が、あなたの頭の中でループしていませんか?
他人に言えば「気にしすぎだよ」と返される。でも気にせずにはいられない。
心の中で誰にも届かないSOSを、ずっと出し続けている。

「なにかが違う」「こんなはずじゃなかった」
そう思いながら、今日もまたPCの前に座り、何もできないまま時間が過ぎる。
それでも表向きは「仕方ない」でごまかして、いつのまにか眠ってしまう——。

でも、あなたのその鈍い苦しみは、間違いなく“本物”です。
誰かに比べてとか、社会のせいじゃなく、あなたの中にある“何か”が、叫び続けている。
ただ、それに向き合うのが怖いだけ。自分でも気づいてるはずです。

【“モテない=人生終了”という地獄の方程式】

まず問いかけたいのは、なぜ「モテること」がそんなに大切になったのか?
なぜ、そこに自分のすべてをかけてしまっているのか?

──そう、あなたが苦しんでいるのは、“恋愛”じゃない。
「自分には何の価値もない」と思い込んでいることなんです。

心理学の世界ではこの状態を「学習性無力感」と呼びます。
アメリカ心理学会の元会長マーティン・セリグマン博士によれば、

「自分の行動が、結果を変えると信じられなくなった時、人は“学ばれた無力”を身につける」

あなたはきっと何度も頑張った。空回りして、拒絶されて、笑われて。
その度に、「やっぱり無理なんだ」と納得しようとしてきた。
でもそれ、あなたが“学ばされただけ”なんです。

そして今、何かを始める前から、「無理」「意味ない」と呟いてしまう。
それがあなたの“安心できる思考パターン”になっている。

けれど、その安心が、あなたの人生を確実に殺し始めている。

【幻想①:「モテなければ価値がない」】

この社会は「選ばれること」に異常なほどの価値を置いている。
恋愛、就職、SNS…すべて“誰かに認められたか”で勝敗が決まるように見える。
でも、それは錯覚です。

本質は、“あなた自身が自分をどう扱っているか”です。
選ばれなくても、自分で立っていられる人は強い。
逆に、どれだけモテていても、「選ばれなきゃ不安」な人は壊れていく。

今、あなたが縋っている“モテ=価値”という神話は、あなたを守るふりをして、確実に削っている。

【幻想②:「女はチヤホヤされてズルい」】

よく見かける言葉。「女は簡単に承認される」「顔さえ良ければ勝ち」
確かに、そう“見える”世界はある。YouTube、SNS、街中…
だがそれは、演出されたごく一部の現象でしかない。

精神科医・斎藤環はこう述べています。

「“承認される性”である女性は、その役割を果たすことを求められ、結果として自由を奪われる」

つまり、“ちやほや”されることは、必ずしも“強さ”ではない。
むしろ、型にはめられるという、別の形の苦しみを引き受けている。

なのにあなたは、その一部を見て「ズルい」と思っている。
それは、ただの“敗北者の視点”です。

そして、その視点にしがみつくことで、何も始めなくて済むという“甘え”を温めている。

【幻想③:「俺は変われない」】

ここが一番根深い幻想です。
「俺はこうだから」「俺は変われない」
——それ、何の証拠があるんですか?

「だって今まで何もできなかった」
「だって誰も俺を選ばない」
「だって、女にモテる奴とは違う人種だ」
それ、本当に“事実”ですか?

実際は、あなたはずっと「逃げてきただけ」かもしれない。
チャレンジして、失敗して、怖くなって、何も見ないようにしてきただけ。

あなたは今、自分で自分に呪いをかけている。

【このまま、何もしなかった場合の未来】

ここからが本題です。
「じゃあ、このままでいたら、どうなるのか?」

・部屋はどんどん汚れていく
・スマホの履歴は、エロサイトとまとめブログばかり
・数少ない友達とも会わなくなる
・仕事は「給料さえ入ればいい」と惰性で続ける
・“好き”も“やりたい”も消え、日々は「耐える時間」になる

そして、ある日ふと気づく。
「俺、誰からも求められてない」って。

心がその事実を認めてしまった瞬間、
あなたの中の“自尊心”は、音もなく死んでいきます。

【あなたの中の「もう一人」が、叫んでいる】

でも、本当はわかってるんじゃないですか?
このままじゃいけないって。

なのにあなたは、こう言うんです。

「今はタイミングじゃない」
「どうせ変わらない」
「俺には無理だ」

じゃあ聞きます。
本当に“できない”のか?それとも“やらない”だけなのか?

「自分は変われない」と思ってるその声が、
実は“行動しないで済む理由”を探してるだけだったら?
それ、痛くないですか?

「仕方ない」「どうせ無理」
その言葉を盾にして、自分を守ってるつもりかもしれない。
でも、その盾が、あなたを誰にも近づけさせない“鎖”になってるんです。

そして今、あなたがこの記事をここまで読んでいるということは——
あなたの心の奥に、まだ諦めていない声が残っている証拠です。

まとめ

「モテない」「誰にも必要とされない」「変われない」
それは、あなたの“本質”じゃない。
ただの“思い込み”が化けた幻想にすぎない。

幻想を壊すのに、大きな行動は必要ありません。
たった一つ、「それって本当か?」と自分に問いかけること。
その静かな一歩が、“壊れかけの未来”を確実に変えていきます。

あなたが今、必要としているのは「モテること」じゃない。
“自分を見限らないこと”です。
その手を、自分にだけは差し伸べてください。

  • この記事を書いた人

天海 悠星

1994年生まれ。大学4年間ボッチ、社会人友達無し。孤独歴10年。孤独のエキスパート。むかしから孤独に強く、孤独と向き合うことで最強のメンタルが身につく。孤独感でつぶされそうな人に向けて、孤独に対処する方法を発信。海外独り旅が趣味。

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