「またダメだった…」そうやって一人きりで落ち込む夜、どれだけあっただろう。でもあなたが“緊張してしまう理由”、それは弱さではなく、実は“可能性の証”かもしれません。自信がない30代のあなたへ。今度こそ、萎縮せずに向き合う方法を、一緒に探していきましょう。
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なぜ「上位顧客の前」だけで緊張してしまうのか?
たとえば、あなたの前に座るのは、年齢も、キャリアも、実績も自分よりはるかに上の相手。そんな相手に提案する時、心臓の音がやけに大きく聞こえる。頭の中が真っ白になる。そして、**「こんな自分じゃ、相手にされないかもしれない」**と怯えてしまう。
でも、それは自然なことなんです。
米国ハーバード大学の精神科医 Dr. K は、「人が“威圧感”を感じる相手というのは、自分がなりたい理想像に近い存在であることが多い」と述べています。つまり、あなたが萎縮してしまうのは、「自分にもなれるはずだった姿」を目の前に見てしまった時。
それは、失敗の証じゃなくて、あなたにまだ伸びしろがある証拠なんです。
緊張が人生を“狭くする”本当の理由
緊張するから、無理に笑顔を作って、当たり障りのない言葉でやり過ごす。
緊張するから、「もっと経験を積んでから提案します」と一歩引いてしまう。
——でも、そんな日々を繰り返していくうちに、あなたの人生の選択肢が静かに減っていくのを感じたことはありませんか?
本当は、言いたいことがあったはずなのに。
本当は、あなたにしかできない提案があったはずなのに。
でも、「どうせ自分なんて」と飲み込んでしまったその一言が、可能性の扉をひとつ、またひとつ閉じているんです。
米心理学誌『Journal of Behavioral Decision Making』でも、「緊張が続くと、自己効力感が下がり、行動量が減る」というデータが示されています。つまり、緊張に負け続けると、“挑戦する自分”を失ってしまうということです。
緊張は“逃げる信号”じゃなく“進む合図”だった
ここで、少し立ち止まって考えてみてほしい。
あなたが緊張するのは、なぜか?
それは、どうでもいい相手には感じないはずなんです。
つまり、緊張するということは、「この人に認められたい」「自分の力を届けたい」と本気で思っている証。
あなたの中の“本音”が、緊張という形で現れているんです。だから、それを否定する必要なんてありません。
むしろ、「あ、緊張してる。つまり、これは自分にとって大事な場なんだ」と受け止めてほしい。
その感情をちゃんと見つめてあげたとき、はじめて“武器”に変わるんです。
【具体策】「上位顧客に萎縮したとき」の行動フロー
緊張はコントロールできない。でも、行動は選べます。
そこで、次の3ステップを試してみてください。
1. 相手の“すごさ”を認めてしまう
まず、心の中でこうつぶやいてください。
「この人は確かにすごい。でも、そのすごさを、今日ちゃんと学びに来たのが自分だ」
これだけで、自分が下で、相手が上という固定された構図を壊せます。
尊敬はしていい。萎縮する必要はない。
2. 自分の言葉に“主語”を戻す
緊張すると、「うまく伝えなきゃ」「変に思われないかな」と、相手の反応ばかり気になりますよね。
でもそれ、主語が全部“相手”になってるんです。
なので、一言でもいい。自分の提案の中に「僕はこう考えました」を入れてみてください。
たとえば、「この商品は優れています」ではなく、「僕は、この商品が○○の課題を解決できると思っています」と。
それだけで、相手と対等な“ビジネス”の場になるから。
3. 一言だけ「敬意」を口に出す
英文動画でも紹介されていた方法ですが、緊張を逆転させる最強の一手がこれです。
たとえば:
- 「○○様のプレゼン、本当に勉強になりました」
- 「ずっとお話ししてみたいと思っていたので、今日嬉しいです」
これ、やってみると分かりますが、相手の空気も自分の呼吸も、ふっと和らぎます。
そして、自分が“逃げていない”ことに気づけるんです。
まとめ
あなたが緊張するのは、弱さじゃない。
それは、「本気でこの場に立ちたい」という意思のあらわれです。
そして、その緊張の正体は、相手ではなく、「なりたかった自分」とのギャップ。
だからこそ逃げずに、たった一言、自分の気持ちを言葉にしてみてください。
あなたの中の“怖さ”は、“進みたい”の裏返し。
ならば、今度はその感情に、少しだけ寄り添ってみてください。
そうすれば、「怖いけど言えた」その一歩が、
いつか「言いたいから言える」に、ちゃんと変わっていきます。