男の孤独

パラソーシャルな関係になる7つの原因

現実世界のつながりをあきらめ、TikTokのインフルエンサーや映画の有名人とパラソーシャルな関係をもつ人が増えています。

なぜ多くの人はパラソーシャルな関係(仮想のつながり)を求めてしまうのでしょうか?ここでは、その具体的な原因をくわしく解説します。

幼少期のトラウマ

トラウマを経験した人は、親密な人間関係を築くのに苦労します。より安全な選択肢として、パラソーシャルな関係でつながりを求めがちです。

パラソーシャルな関係は、対人関係に伴うリスクを負うことがありません。メディア上の有名人と、いつどのように関わるか選択できます。

このような「コントロール感覚」は、トラウマ(無力感)を経験した人にとって魅力的に映ります。

メディア操作

パラソーシャルな関係は、メディアがつくりだします。

メディアは、集客のためにより親密感を感じさせるようなコピーを考えます。たとえば、視聴者に有名人が自分に直接話しかけているように感じさせたりします。

テレビ番組とかでも、有名人がファンにどのピアスをつけるべきかという質問をしたりします。

SNSやライブ配信サービスも、インフルエンサーとユーザーの距離が近くなるようにデザインされています。

有名人の小さな接触は、「変性意識状態」のファンにとって大きな接触です。ソーシャルメディア時代は、誰もが一度は、パラソーシャルな関係を経験します。

企業のマーケティング戦略

アイドルは企業が意図的に作ったマーケティング戦術であり、一品一様の商品です。

ファンがアイドルに共感し、夢中になればなるほど、音楽を聴いたり商品を買ったりする可能性が高くなります。

このマーケティング戦術は、アイドルとファンの両方の人生を犠牲にすることで巨額の利益を得ています。

パラソーシャルな関係になりやすい性格というのも一つの原因ですが、「仕向けられている」という視点も忘れてはいけません。

企業のイメージ戦略

アイドルは見た目も行動も完璧で、常に理想的で望ましい存在として描かれます。

ファンはアイドルが自分の人生に何の問題も持っておらず、自分の人生をどう生きるべきかのモデルであると信じてしまいます。

たとえば、K-POPアイドルは真っ白で完璧な存在として映し出されます。テレビで見た瞬間、誰も理想的な恋愛相手とみなします。

アイドルは自分の私生活を意図的に投稿します。ファンはまるで友人と親密に会話しているかのように感じやすくなります。

アイドル業界には競争的な性質があります。常にそのグループに接しているうちに、純粋に好意を抱くという感覚を飛びこして超強烈なパラソーシャルな関係が形成されます。

企業のブランド戦略

ブランドは、現実のものではなく知覚されるものとして消費者の脳に焼きつきます。人々がブランドに熱中するように、ファンは有名人が作り上げるスペクタクルに愛着を持ちます。

スペクタクルとは?

メディア報道やソーシャルメディアを通じて、セレブの人生が公にされること。セレブは「見世物」として、大衆に消費される単なる商品として扱われる。

簡単に言うとその人のイメージです。ナイキを買っても、消費者の人格を変えることはできませんが、自分がナイキをもつ人と友達になれるという新しい基準を形成します。

日本文化は、アメリカと同じく消費主義です。資本主義では、自分の好みを消費によって示します。

つまり消費者は、

有名人を応援しコンテンツを消費することで、自分と同じ考えを持つ他の人とつながれる

そう願っているのです。その結果、もたらされるのは何でしょうか?周囲の友人候補からさらに孤立してしまうことだけです。

ストリーミングの最中は、視聴者は現実の世界からも互いからも切り離されます。彼らの共通点はストリーマーのコンテンツを楽しむことだけです。

ユーザーは、ストリーマーを通して、お互いを孤立させる中心への一方通行的な関係によってのみ結ばれています。

スペクタクルは孤独した人々を分離の中で再会させます。スペクタクルに関われば関わるほど、自分の生き方を見失います。

ブランド(有名人)がつくりだした必要という支配的なイメージに同調すればするほど、自分の人生や本当の欲望がわからなくなります。

アイドルの価値は、自分や他者の解釈を通じて社会に還元されますが、そのブランドイメージは嘘以外の何物でもありません。

エンターテイメント産業の焦点はブランド開発です。パラソーシャルな関係を促進することで経済的な利益を貪っています。

ファンフィクション型の没入感

ファンフィクションは、ファンが架空の世界に自分を挿入し、特定のキャラクターとの妄想を実現するものです。

多くの10代、20代が、架空のキャラクターとパラソーシャルな関係にあります。お気に入りのキャラクターと自分を同一視しています。

大半の人は、フィクションを現実から切り離すのが苦手です。そういうことに抵抗があります。それでも、大多数の人はその世界に没頭してします。

なぜなら、読者自身が主人公になる『自己挿入型ファンフィクション』が強烈なファン体験を引き起こすからです。

優れた本や映画、テレビ番組の目標は、ファンを登場人物と同じ体験をしているように感じさせることです。

孤独

パラソーシャルな関係になる人は、パラソーシャルな関係をもつ前からずっと孤独でした。

そもそも社会から切り離れていると感じていました。だから、孤独であればあるほど、好きなメディアの人物を友人と思う傾向があります。

パラソーシャルな関係は受け手の生活環境もかなり影響しています。多くはメディア操作によるものですが、この事実も忘れてはいけません。

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  • この記事を書いた人

天海 悠星

1994年生まれ。大学4年間ボッチ、社会人友達無し。孤独歴10年。孤独のエキスパート。むかしから孤独に強く、孤独と向き合うことで最強のメンタルが身につく。孤独感でつぶされそうな人に向けて、孤独に対処する方法を発信。海外独り旅が趣味。

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