社会問題

戦後、バブル、氷河期、そしてZ世代──日本が断絶していった理由

もしあなたが「なんでこんなに人生がうまくいかないんだろう」と感じているなら、それは“たまたま”ではありません。
今の苦しさは、あなただけが背負わされたものじゃない。
それは、3世代にわたって積み上がった社会の“ひずみ”が、あなたの世代に一気に押し寄せているからなんです。

戦後世代:希望の始まりと“絶対の正解”があった時代

戦後の焼け跡から立ち上がった世代には、「頑張れば報われる」という確かな前提がありました。
団塊の世代は、急成長する経済の波に乗り、正社員として入社すれば定年まで安心、という人生モデルを手に入れました。

  • 家は年収の数倍で買えた。
  • 大企業に入れば「一生安泰」。
  • 家族を養い、マイホームを持つのが当たり前。

もちろん苦労はあった。でも、努力と安定が手を結んでいた時代だったんです。

バブル世代:過剰な成功体験が生んだ“幻想”

そのあとにやってきたバブル世代。
この時代の特徴は、とにかく金が回ったこと。就職すれば初任給で高級スーツ、週末は海外旅行、ボーナスで外車。
企業は人を囲い込もうとし、「学生にハワイ旅行をプレゼント」する企業説明会すらあった

でもこの時代には、“見えないリスク”も潜んでいました。

  • 投資や土地価格が現実離れした水準に。
  • 働くことと消費が結びつきすぎた。
  • 「終身雇用が崩れる」なんて誰も思っていなかった。

あまりにうまくいった時代は、その後の不安に備える余白を奪ってしまったんです。

氷河期世代:断絶の始まり、「普通」が失われた

1990年代にバブルが崩壊すると、企業は一気に採用を絞りました。
このとき大学を出た世代が、いわゆる「就職氷河期世代」です。

  • 正社員になれないまま、非正規雇用で時間を浪費。
  • 賃金は上がらず、住宅も買えず、結婚も遠のく。
  • “人生の土台”を築くタイミングを逃したまま、年齢だけが重なる。

この世代が「親」になったとき、子どもに残せる資産も安定もほとんどなかった
そして、社会からも「自己責任」で切り捨てられた。

ここで日本は、明確な“断絶”を迎えたのです。

Z世代:努力しても報われない“構造的貧困”の中で生きる

そして今、Z世代。
あなたがまさにその当事者なら、こんなことを日常的に感じていませんか?

  • 正社員になるのすら難しい。
  • 大学を出ても、奨学金という名の借金を背負わされる。
  • 就活はAIとアルゴリズムに選別され、面接にすらたどり着けない。
  • 物価だけは上がるのに、給料は据え置き。

気がつけば、「普通の暮らし」すら高望みになってしまった。

住宅? 買えません。
子ども? 育てられません。
結婚? そもそも生活が成り立っていません。

それはあなたがダメだからじゃない。
社会そのものが、Z世代に「生きられない現実」を押しつけているんです。

このまま進めば、日本は“未来”を失う

ここまで読んで、こう思いませんか?

「こんなに構造が歪んでいるのに、なんで誰も直そうとしないんだ?」

答えはシンプルです。
政治も企業も“今の自分たちさえよければいい”という論理で動いているから。

でも、このままではどうなるか。

  • 若者は子どもを持てない。
  • 人口は減り、経済は縮み続ける。
  • 社会保障は破綻し、「働ける人間」に負担が集中する。
  • やがて国家全体が“老いた孤島”になる。

これは「そのうち起きる話」じゃありません。
すでに始まっている現実なんです。

まとめ

戦後、バブル、氷河期、Z世代──
それぞれの世代には、それぞれの“物語”がありました。

でも、その物語がきれいにつながることはなかった。
むしろ「断絶」や「すれ違い」が積み重なって、今のZ世代は“社会から切り離された場所”に立たされている。

けれど、切り離されたその場所から、小さな橋をかけていくことはできる。

たとえば、「もう一度、“人と人”の関係をつなぎ直すこと」。
たとえば、「生活の中で“小さな所有”を取り戻すこと」。
たとえば、「声をあげ、選択をすること」。

小さなことでも、あなたが選んだその一歩が、断絶ではなく“継承”のきっかけになるかもしれません。
あなたの世代でしか始められない再生が、ここから始まっていくんです。

  • この記事を書いた人

天海 悠星

1994年生まれ。大学4年間ボッチ、社会人友達無し。孤独歴10年。孤独のエキスパート。むかしから孤独に強く、孤独と向き合うことで最強のメンタルが身につく。孤独感でつぶされそうな人に向けて、孤独に対処する方法を発信。海外独り旅が趣味。

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