もう他人に期待しない。人と関わるのは疲れるし、どうせ傷つくだけ。それでいいと思っていた。でも、最近ふと不安になる。「このまま誰にも知られず、ただ死んでいくんじゃないか?」そんな夜中の小さな焦りを、僕は知っている。もし、あなたも感じたことがあるなら、この記事はあなただけのための言葉です。
目次
【孤独を好む男の心理】「一人が好き」と「誰にも必要とされない」の狭間で
あなたは他人と距離を置くことに慣れてきたはずです。無理に笑ったり、空気を読んだりする必要もない。誰にも気を使わず、好きなことをして過ごせる。孤独は、自由の象徴でしたよね?
でも時々、不意に心に入り込んでくる問いがあります。
「このままずっと、一人で平気だろうか?」
歳を重ねるごとに、同じような問いを抱える人は増えていきます。
2021年に発表された厚労省のデータによると、65歳以上で孤独死した人のうち、男性の割合は全体の7割を超えているそうです。
若い頃には想像もつかなかった現実が、じわじわと近づいてきています。
【現実】「誰にも気づかれず死ぬ」孤独死のリアル
ニュースでよく聞く「孤独死」。それが、実はすぐそばにあるということを、あなたは知っていますか?
中野区で2022年に発見された孤独死の男性は、亡くなってから3週間以上が経っていたそうです。異変に気づいたのは、郵便受けが溢れたという大家の報告。
誰も会いに来ず、誰にも話しかけられず、最後の声も、姿も、誰の記憶にも残らないまま命が消えていく。
そんな最期を、あなたは望みますか?
「一人が気楽」と思っていた日々が、気づけば誰にも必要とされない時間に変わっていた——そんなことが起きるのです。
【なぜ男は孤独になっていくのか】社会の無関心が作る“見えない壁”
あなたが孤独なのは、あなたのせいじゃない。
心理学者ジョン・カシオポは『孤独の科学』の中でこう述べています。
「孤独は、個人の選択ではなく、社会との断絶によって生まれる」
つまり、あなたが他人と関わらないのは、ただ「一人が好きだから」ではなく、関わることで傷つく経験があまりに多すぎたからかもしれない。
実際、アメリカの研究では、30代後半から40代男性の「友人ゼロ率」が急増しているというデータもあります。誰とも深く関わらないようにしてきた。でもそれが、いつの間にか「誰にも関われない」に変わってしまう。
この違い、あなたは気づいていましたか?
【残酷な未来】そのままでいたら、何が壊れていくのか?
たとえば、病気で倒れたとき。
たとえば、ふと気が滅入って誰かに話を聞いてほしくなったとき。
たとえば、スマホを落として、誰にも連絡が取れなくなったとき。
あなたには「頼れる人」がいますか?
友人もいない、恋人もいない、家族とも疎遠。そんな状態で何かあったとき、本当に誰にも助けを求められないという現実に、突然直面する日がきます。
それでも、「自分は大丈夫」と言い聞かせますか?
あなたは今、「一人の時間を守ること」と「社会との断絶の中で朽ちていくこと」を天秤にかけているのです。
【希望】孤独に疲れた男が“ほんの少し”踏み出した結果
とはいえ、いきなり人と関わるのは怖いですよね。
僕もそうでした。学生時代も職場でも「浮いてる」と言われ、話しても傷つくだけ。だから、誰とも関わらないことで心の平穏を保っていたんです。
でも、ある日ふと、一人海外旅行に行ってみたんです。
ルールは「とにかく話しかける」「脳が拒否反応出す前にGoを出す」。それだけでした。
驚いたことに、みんな“相手から話をふってくれる”ことを実感しました。
少しずつ話すようになり、オーストラリアのケアンズで会った18歳の少年とは4時間くらい話をしました。
誰かとつながることは、決して大きな一歩じゃなくていいんです。ほんの少し、心をほどくだけでいい。
まとめ
「一人が好き」は、あなたの大切な生き方です。それを否定する気は、僕にはありません。
でも、その選択の先にある未来が、「誰にも見つけられずに死ぬ」ことだったら——それだけは違うと思いませんか?
孤独を愛することと、孤立に飲み込まれることは違います。
今のままでもいい。でも、もしほんの少し、違う景色を見たいと思うなら、小さなつながりを探してみてください。
あなたが誰かに話しかけたその瞬間、人生は少しずつ変わり始めます。